福島の子ども保養施設 NPO法人 沖縄「球美の里 」
こんにちは。榎本晋作です。
昨年末の話になりますが、2012年12月16日に、僕が学生時代に定期購読していたフォトジャーナリズム誌『DAYS JAPAN』の講演会があったので行ってきました。
テーマは『チェルノブイリから学ぶ福島の子どもの保養』
講演の前半は、チェルノブイリで実際に子どもたちの保養施設のプロジェクトを行っていたマクシンスキー氏がご講演くださいました。
■マクシンスキー氏の講演内容(メモなので、数字などに多少のミスがあるかもしれないのをご容赦ください。)
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・(チェルノブイリ)事故当時、5歳の子どもに甲状腺のガンが見つかった。
・事故前と事故後は子どもには86倍、大人には40倍の発症率
・2000年18歳未満の発症率は下がった ・2005年18歳未満は5人(18歳以上は177人)
・当時、海外からの支援物資もあったが、91年に国際機関は海外での保養を思いつく(原発事故は86年)
・91年、ドイツ人が「希望」プロジェクトで国内施設を作る事を決定 (法律が制定※事故後、5年以内に政府が健康保護の必要性を理解し行動している)
・92年に子どもセンター「希望21プロジェクト立ち上げ」
・93年から汚染地に住んでいる子どもたちを保養施設へ受け入れた。
・18歳未満の子どもたちへの保養施設の交通費も無料化
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後半は上記のプロジェクトを参考にし、実際に沖縄の久米島で、子どもたちの保養施設を、『球美(くみ)の里』2012年7月を沖縄の久米島に立ち上げた広河隆一氏によるお話でした。
広河氏がおっしゃっていた中で印象的だったのは
「ベラルーシがうまくいったのは政府(政治)が動いたから。日本ではまだ、そんな動きは見えない。だからまずは我々が失敗するわけにはいかないんです。」
です。
「政府が動かないから民間が!」という言葉はよく聞きますが、やはり国をあげて行うのが結果に結びつく最短コースのようです。その日のために活動する広河氏の必死さに心を打たれました。
広河隆一氏のサイトはこちらです。
↓
http://www.hiropress.net/
講演の最後には、実際に半年に「球美(くみ)の里」での活動を映像や写真付きで紹介してくれました。
「NPO法人沖縄・球美の里」YOUTUBE動画より
そこにあったのはまぎれもない子どもたちの笑顔でした。集団生活をしながら外に楽しそうに笑いながら過ごし子どもたちの姿には何か心を打たれる物がありました。
僕も以前、国会前で行われた原発反対デモに参加させていただいた事があるのですが、そこでも盛んに言われていたのが「子どもたちの未来を守ろう」という事です。ありきたりな意見かもしれないですが、大人のどんな論理が動いても、まず一番に考えるべきは子どもたちの事なのだと感じます。
僕も教育支援のNGOなどに関わる事が多いですが活動する団体を選ぶ規準は「子どもの未来」です。微力ではありますが、これからも次の世代のために自分にできる何をしていきたいと思います。
球美の里のWebサイトはこちらです。
↓
福島の子ども保養施設 NPO法人 沖縄「球美の里 」
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子供らを被害者に加害者にもせずに
この街で暮らすため まず何をすべきだろう?
Mr.Children『タガタメ』
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Shinsaku Enomoto

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