2012年ノーベル文学賞受賞者 莫言(ばくげん)氏
こんにちは。
お久しぶりです。
榎本晋作です。
最近、なかなか更新が進まなくてごめんなさい。
ちょうど、最近2012年のノーベル文学賞が発表されたので
その関連の事を書きたいと思います。
ノーベル平和賞の事によく言及している僕(過去記事が最後にリンクしてます)が
なぜ、ノーベル文学賞について、書きたいかと言うと
下記のような毎日新聞の記事を発見したからです。
ノーベル賞:莫氏「劉氏の自由願う」 「体制側」に反論
上記の記事をざっくりと説明すると
ノーベル文学賞を受賞した莫言(ばくげん)さんが中国政府に対し
2010年のノーベル平和賞受賞者
劉暁波(りゅうぎょうは)さん(以下、劉さん)を
解放すべきだと記者会見で発表したとの事です。
軽く、劉さんについて説明すると
「中国を民主的な体制にしてほしい!」という趣旨の
「零八憲章」を起草した方です。
憲章の中身は
「中国共産党の一党独裁の終結」
「三権分立」
「民主化推進」」
「人権状況の改善」
がメインになってます。
これが原因で劉さんは2010年2月に
懲役11年の判決を受け、現在も服役中です。
このような状況に対し
同年、劉さんは国際人権団体である「アムネスティ・インターナショナル」
から「良心の囚人」と認定されました。
■良心の囚人とは?
————————————————
非暴力であるが言論や思想、宗教、人種、性などを
理由に不当に逮捕された人のことをそういう
Wikipediaより
————————————————
そして2010年10月にノーベル平和賞を受賞しました。
これに対し、中国政府は「内政干渉は許さない」と反論してます。
このノーベル平和賞から
「世界で民主化を進めるべく、人権は守られるべきだ」
というメッセージが感じ取られました。
そして、同年、同じく良心の囚人に認定されていた
ミヤンマーの人権家、アウンサン・スーチーさんが釈放されるという
歴史的なニュースがありました。
「ノーベル賞には世界を動かす力がある」
と実感できた出来事でした。
長くなりましたが、話を今年の文学賞に戻します。
今年の文学賞を受賞した莫言(ばくげん)さんは
劉さんがノーベル平和賞を受賞してから2年たった今年
改めて、劉さんを釈放するよう世界にアピールしました。
記事によると莫言(ばくげん)さんは
中国共産党員で、中国の作家協会の副主席との事です。
色々と国内でも波紋を呼びそうな行動ではありますが
彼は作家としての「創作の自由」や国内の「民主化」を心の底で願い
そこからでた、今回の記者会見での発言だったのではないかと感じます。
「民主化」と一言で言っても
そこには様々な解釈や見解があるかと思います。
ですが
自由な創作や
何らかの恐怖から逃れる自由
これを世界レベルで実現される日がきてほしいと願います。
■過去記事
「良心の囚人」であったアウンサン・スーチー氏「21年越しのノーベル平和賞受賞演説へ」

Shinsaku Enomoto

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