就活うつについて考えるシンポジウムに参加してきました。


「就活うつ」

僕も知らなかったのですが、今はこのような概念があるそうです。

また、このような概念に対し、第三者からは下記のような厳しい意見があるようです。

「いや、おおげさでしょ!甘えじゃん!」
「今の子は、メンタル弱いなぁ。」
「すぐに、名前つけると弱者意識を持てるからなぁ。被害者意識でしょ?」

私自身、就活をしていないのでピンとこない部分もあったのですが、知人で神保町大学の学長を務める坂本啓介氏が、先日「就活うつについて考えるシンポジウム」というのを開催していたので、取材として、参加させていただきました。

※神保町大学とは

「考えるって楽しい」をテーマに、主に学生の就活支援や「これからの定義について考える」などのイベントを開催している。知人の坂本啓介氏はここの学長で、今回のシンポジウムは、本企画の1プロジェクトです。プロジェクトの発起人は中央大学に所属する荒川夏実さんです。

http://www.jimbo-univ.com/

本シンポジウムは、就活生や若手社会人が40〜50人ほど集まり、最初は就活を終えた先輩や、現在就活支援をしている会社の方の講演が第一部。

第二部はそれぞれの班で「自分にとって譲れないものは何か?」「自分らしさは何か?」などのディスカッションでした。

よりよく生きるプロジェクト矢辺さんの講演
よりよく生きるプロジェクト 代表取締役 矢辺さんの講演「就職後の価値観の変化について」の講演の様子

 

発起人 荒川夏実さんのあいさつ
発起人 荒川夏実さんのあいさつ「少しでも就活うつの問題を解決したい!」という思いから本プロジェクトを発起する。

 

■就活うつとは何なのか?

就活うつとは?神保町大学 学長 坂本啓介氏「就活うつの現状について」の講演の様子

そもそも、この就活うつは、思い込みなのか、本当に医学的に認定された病気なのか?
学長の坂本氏はプレゼンテーションの中で下記のように伝えていた。

 

「就活うつとは、就職活動のストレスによって発症するうつ病の事です。」

 

冒頭で就活うつについて「概念」と紹介しましたが、これは実際に発症しているうつ病なので、概念ではなく、病気との事である。

思い込みではなく、発症しているので、認定された精神病です。

その他にも下記のようなデータが紹介されてました。

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・リクナビ、マイナビを使い就活をしている大学生、専門学校生は約40万人
・就活生の7人に1人は就活うつである
・就活うつの人間は5万5000人〜6万人
・2012年の「就活を原因とした自殺」は149名(2007年の2.5倍)
・自殺者の数字は警視庁調べ
・遺言や遺書などのように「明らかに就活が原因」とわかった人のみ計測

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■うつ病そのものを考える

実は僕自身も、就活が原因ではなく、またうつ病でもないのですが、過去に精神病を患った事があります。

その際に、まともに社会に復帰するのに、3年程度かかりました。

年数は症状によりまちまちかもしれせんが、マイナスな感情や無気力など、一度、症状がひどくなったら、再度就活どころではなく、まずは社会復帰から始まるので社会に出る直前の学生にはだいぶ苦しい状況かもしれません。

ちなみに、下記がうつ病の症状のようです。

——————————————————————

・マイナスな感情(不安、悲しみ、焦り)
・やる気がでない
・頭が回らない
・自殺、自傷
・症状は朝悪く、夕方楽になる
・眠りが悪い
・どこかが痛い
・食欲が増える・減る
・胃腸の具合が悪い
・耳や目が悪くなる

下記サイトより引用
http://u-drill.jp/what_is_a.php

——————————————————————

■日本の労働力問題とあわせて、就活うつ問題を考える

では、この問題を「個人への救済」でなく「日本社会全体にどのような影響があるか?」という観点で考察してみたいと思います。

現在、年間の労働力人口の減少が単純計算でおよそ100万人です。

この数字は、ようするに定年する世代が200万人、新しく労働者になる世代が100万人というざっくりした単純計算です。

シンポジウムで発表されたデータによると、就活うつにかかる就活生は5.5万人〜6万人。
精神病は誰にも告げずに顕在化できないケースがあると考えられるので、およそ7万人と計算しておくのがよいかと思います。

つまり、ただでさえ、足りなくなる労働力問題ですが、7万人もの人が、ダメージを持って社会に出る可能性があるという事になります。

期待される外国人労働者ですが、現在、毎年6万人程度しか入ってきていないので、まだまだ補填するのに十分とは言えないそうです。
藻谷 浩介『デフレの正体』より)

また、会社に入った後にうつ病になる話もよく聞くので、就活段階だけの問題とも言いにくい部分があります。何か自分の中で、確たるものをもっておかないと、うつ病のリスクはついて周ります。

上記の事から個人の救済が必要とか弱者救済とかいう側面ではなく、単純に「日本の労働力問題」という側面から、就活うつというのは対策の必要があるように感じました。

 

■では、就活うつの解決策とは?

自分が生きる上で譲れないものって何?

本題のシンポジウムの方に戻りたいと思います。
シンポジウム内でゲストスピーカーの方が一貫して伝えていたのは

「徹底した自己分析よる自分らしさの追求」

でした。

基本的に治療的な側面ではなく、予防的な側面での解決策の提案です。
自分らしさを追求し、自分にとって譲れないものを明確にする。

それが解決策という提案です。

大手がよいとか、安定がほしいとか、そのような価値観ではなく「自分にとって譲れないものは何かを意識して生きる」というのが最も大切との主張。

就活生の段階もそうですが、人生は内定ではなく、その先が勝負だと感じます。その際にこのような基準を持っておくのは、会社に入った後のうつ病予防対策にもなるかもしれません。

上記のように感じる理由は、私(1985年世代)の同級生も盛んに「これからどうすればいいか悩む」という事を主張している人が多いからです。

就活うつというと、世代に切り分けられた問題のようですが、実は自分らしさというのは、これからの全世代が意識しておくべき事かもしれません。

 

 

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Shinsaku Enomoto

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ブログ記事を読んでいただきありがとうございます。晋作チャンネル管理人の榎本晋作です。 本ブログで、僕が学んできた事や読者の方に有益な事をお伝えできればと思い、記事を執筆させていただいております。 ▶プロフィール ▶Twitter:Shinthanks: ▶Facebook:Shin Enomoto
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