こんにちは。
本業はWebマーケターの榎本晋作です。しばらく、晋作チャンネルを更新してなくて申し訳ないです^^;
さて、昨日(2013年4月7日)は僕が広報スタッフとして
お手伝いさせていただいている、チャリティマラソン大会「パラカップ」の2013年大会でした。
前日の暴風雨にもかかわらず、朝は晴れていたので
「おっ、これできるんじゃね!?」
と思って、会場に向かう電車で事務局メンバーから電話が!
「晋作、今日中止!」
そう、天気は回復していたのですが、メイン会場はまさかの水没で使用不可能orz
■水没するメイン会場の様子
この様子をFacebookの写真で知った瞬間「。。。」でした。
しかし、へこんでる場合ではありません。広報チームの仕事は開催時より、中止時の方が大変なのです。
公式サイトやFacebook、Twitter、ブログなどのソーシャルメディアで参加者に中止を知らせねばなりません。
とりあえず、会場までタクシーで向かい、意気消沈してる暇もなく、急いで、対応する必要があります。
最初に行った事は以下のようなものです
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1.ホームページ、メルマガ、Twitter、Facebookで「中止の連絡」
2.Twitterで「パラカップ」とつぶやいている人を検索で抽出
3.1人1人リプライで「本日は中止とさせていただきます」と返事
(家を出てしまわないように、一気にコピペで高速作業)
4.Facebookで、前日、開催するかどうかコメントしてくれた人に返事する
5.朝に「パラカップ」とつぶやいた人を再び検索し、一人一人リプライ
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Twitterで一人一人リプライ
一番、参加者と距離が近いメディアだからこそ、こういう緊急時の対応はスピードと正確性と判断力が求められます。
■中止でも開催?「1000人集客」
そして、この後に問題となったのが
「参加賞のTシャツや首飾りをどうするか?」
基本的に郵送するなどのアクションが求められるところですが、全員分の郵送は、経費がかかってしまうため、フィリピンの孤児院に届く金額が減るなどのリスクがあるなど、様々な事が考えられます。
チャリティマラソンの性質上、そこはなんとか1円でも多く届けたいところ。
なので、FacebookやTwitterで下記のような呼びかけを行いました。
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【拡散、シェアお願いします】
「参加賞の引き取りが寄付につながります!」
本日、大会自体は中止になりましたが、
会場にて参加賞のお渡しを9:00〜12:00まで行っております。
参加賞の
・PARACUP2013Tシャツ
・フィリピンの子どもたちが作ってくれた首飾り
を会場に取りにきてくださると皆様へ後日お送りする郵送費分が
途上国の子どもたちへの寄付になります!
1円でも多くの寄付を届けるために
ぜひ、会場までパラカップ記念グッズを取りにきてください!
※会場にお越しの際は「ランナーゼッケン引換ハガキ」
もしくは、ハガキをお持ちください!
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■実際の投稿
Facebookで、パラカップ参加予定者に呼びかけ
Twitterで参加者に呼びかけ
裏話ですが、文言によっては、クレームになりかねない投稿内容なので、この文章を作成する時はかなり慎重になりました。
「でも、本当にマラソンできないのに、人は来てくれるのだろうか?」
と不安がっていたのですが、そんな不安を吹き飛ばすくらい大勢の人が会場に来てくださいました。
来てくれた参加者とハイタッチ
来てくれた参加者の記念撮影
この写真だけ見るとまるで、通常開催しているようです。
(中には、5キロランや仮装ランを始める参加者もいました。)
■ソーシャルメディアではどうだったか?
Facebook上でのシェアなどを確認すると、シェアの数がどんどん増えていき、最終的には
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いいね!402
コメント77(返信含む)
148シェア
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という間違いなく、史上最高の数字!
Facebookページの人数は約2300なので、一度でもFacebookページを運営された事がある人がこの数字がいかに驚異的なものであるかわかるでしょう。コメントの返信もなかなか追いつかないほどでした。
Twitterも正確な数値はわからないのですがかなりのリプライやリツイート数だったようです。
最終的に報告を聞くと、約1000人の人が会場に訪れてくれたようです。
ひたすら、青空の下でiPad、パソコン、iPhoneをいじってた僕ら広報チームは世界一不健康な人だったかもしれません^^;
いやはや、FacebookやTwitterの力もそうですが、パラカップというマラソン大会が、どれだけファンに愛されているかが実感する出来事でした。
■O2O(オンラインtoオフライン)
Web業界で最近「O2O(オンライントゥーオフライン)」という言葉が重用視されてます。ようは「Webからリアル」という事なのですが、今回ほど、その力を感じた事はありません。
パラカップは、今年で9回目で、僕は昨年から事務局で微力ながらソーシャルメディアなどの方面で、お手伝いさせていただいております。
手伝ってる中で、一番感じるのは「パラカップがどれだけ参加者に愛されているか」と「事務局スタッフがどれだけパラカップを愛しているか」の2つです。
自分は今年、仕事の関係で時間が割けず、若干貢献度が低いので申し訳ない感じです^^;
■作り手と参加者の愛
事務局メンバーは、全員、無償で半年間かけてパラカップを準備し、参加者はパラカップの仮装ランに参加するために、事前会議を行うくらいの熱のいれようです。
また、中止にも関わらずFacebookやTwitter「事務局メンバーの皆様、おつかれさまです。」「参加賞受け取りに行ってハイタッチできてうれしかったです^^ありがとうございました。」などの暖かい言葉が多くてうれしかったです。
いや、心が折れるほどのクレーム対応を覚悟していたのでなおさら。
抽象的な考え方ですが、FacebookやTwitterでは「自社商品のこだわりなどをどれだけ、気持ちを込めて、伝えられるか?」が大事です。
また、その気持ちに共感してくれてファンが増えます。
つまり「O2O」のコツは「(作り手の)愛×(参加者の)愛」なのかもしれません。

Shinsaku Enomoto

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